政権選択選挙には2大政党制が必須
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政権選択選挙には2大政党制が必須

 12月16日の行われる衆議院議員選挙に向け、各政党が連携する動きを加速させています。
 これらの動きに対し、
 「政策が一致しない政党同士が一体化したり、選挙協力を行うのは野合である。」
 との批判をよく耳にしますが、本当にそうなのでしょうか。

 現在の選挙制度では、過半数の議席を獲得した政党が政権を握ることになります。
 首相指名選挙でも、この政党の代表者が勝利することになります。
 多数決の原理では、当然の帰結です。

 日本は国民主権の国家です。政治には国民の意思が反映されなければなりません。
 選挙において国民が政権(の枠組み)を選択できる仕組みが必要なのです。政権を選択できることが、国民主権の政治において必須の選挙要件なのです。

 過半数以上の得票で首相が決まるルールの下で、国民が政権を選択できるのは、政党が2つの場合のみです。この場合、多くの議席を確保した政党(国民の支持を多く集めた政党)が、首相指名選挙でも勝利し、政権を樹立します。この政権は国民の投票結果として樹立されるため、国民が選択した政権ということができます。
 国民主権の原理が反映された政権が樹立されるため、政権基盤は安定します。

 政党が3つ以上存在する場合、過半数の議席を確保する政党が無い場合が起こりえます。
 もし過半数の議席を確保する政党が無い場合には、首相指名選挙で勝つために、政党間で過半数の議席を確保するための合従連衡が行われます。
 この際、各種政策の細部の一致を連携の条件とすると、過半数の議席を確保することが困難なため、政党間の政策における細部の不一致は無視して連携が行われます。
 そうしないと過半数の議席を確保できず、首相を決めることができないためです。
 この政党間の連携について、国民の意思は全く反映されません。各政党が独自の判断で政党間の連携の枠組みを決定します。これが首相決定後の政権の枠組みとなります。

 このように、3つ以上の政党が存在する選挙では、国民の意思とは無関係の政権が誕生する可能性があるのです。
 政党の数が増えれば増えるほど、国民不在の政権が誕生する可能性が高くなります。
 この場合、国民主権が無視された政権が樹立されるため、政権基盤は不安定となります。

 以上の説明から、各政党は選挙後の政権の枠組みを国民に対して早急に示すべきだということをご理解頂けると思います。この際、政権の枠組みはできるだけ少数にするべきです。理想は2つです。そうすれば、国民の選択した枠組み通りの政権を樹立することができるためです。

 今回の選挙における最大の問題点は、政党が多すぎるため、選挙後の政権の枠組みを国民が選択できない点です。ですから、国民は何に基づいて投票すべきか判断できない状態になっているのです。
 政権の枠組みを明示することにより、国民は安心して投票することが可能になります。(安心して主権を委ねることが可能になります)

 「各種政策の一致が、政党として一体化するための要件である」
 という意見の下では、莫大な数の政党が必要となります。

 原子力発電、TPP、消費税という3種類の政策を想定します。
 各政策の立場が2種類あると仮定すると、組合せでは8通りのパターンが発生します。
 (2×2×2=8)。
 この一致が政党要件だとすると、8つの政党が必要になります。
 その他の政策も勘案すると莫大な数の政党が必要になります。現在存在する政党数では足りないことになるのです。

 このように多数の政党が存在する状況では、国民は政権を想定することが全くできません。
 政権は選挙で当選した政治家が勝手に決めることになります。これでは国民主権というより、政治家主権の政治になってしまいます。国民不在の政治になるため、政権は安定しません。

 国民主権の政治を実現するためには、政党として政治家が集う要件を、政策の一致に限定すべきではないのです。国民主権の政治を実現するためには、政策の細部にこだわらずに、政党を樹立する必要があるのです。
 そのためには、政治理念が必要です。政治を行う根本理念を明確にするべきです。この理念に基づいて政党を樹立すべきです。個別の政策については、政党の理念に基づいて政治家が判断すればよいのです。(当然、選挙時に明示できる政策は明示すべきです)
 選挙時にはこの根本理念を国民に明示する必要があります。国民はこの理念から政党を選択することになります。

 野田政権が不安定になった最大の理由は、政権の枠組みを壊したためです。
 前回の選挙で国民は民主党政権を選択しました。国民が選択した政権が、民主党政権だったのです。ですから、野田首相は民主党という枠組みをベースに政権運営を行わなければならなかったのです。
 しかし、消費税増税法案等を可決するために、野田首相は民主党内部の意見を無視して自民党、公明党との連携を実現しました。消費税増税が選挙公約違反だっただけでなく、国民が選択した政権の枠組みまでも破壊したのです。
 これは野田首相が国民の権利を横取りしたことを意味します。国民主権が首相主権、政治家主権になったのです。

 これが今回の選挙で、国民が投票先を選択できない最大の理由です。国民の選択した政権が、政治家の勝手な判断で政治家主権に変更されたため、安心して主権を委ねることができなくなっているのです。

 アメリカの政治が安定している理由は、2大政党制が実現しているためです。民主党、共和党の代表者が大統領選挙で争い、勝利した方が政権を樹立します。国民の選択した大統領が政権を担うため、国民主権が常に実現しています。ですから政治は安定するのです。

 日本の政治を安定させるためには、国民が政権を選択できなければなりません。
 そのためには、日本でも2大政党制を実現する必要があります。そうしないと、国民不在の政権が誕生するからです。

 各政党の方々には、以上の意見を参考に、ぜひ選挙前に選挙後の政権の枠組みを明示して頂きたいと思います。よろしくお願い致します。

(2012.11.18 午後7時 記載)
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