金利とオプションの関係
輝の会は不良債権問題等、日本及び世界の金融経済問題を解決しました。
 ホーム > 外国為替理論の再構築
金利とオプションの関係

金利の本質的な意味」 の(表2)を再度掲載します。

貨幣の保有期間 貨幣の回転数 金利 経済取引総額
短期化 増加 プラス 増加
長期化 減少 マイナス 減少
(表2) 貨幣の保有期間・回転数・金利・経済取引総額の関係
 (表2)から、金利が高くなるほど、貨幣の保有期間の短期化割合が大きいことになります。
 貨幣の保有をオプションの保有と考えた場合、オプションが小さくなるほど(貨幣の保有期間が短期化するほど)、高い金利を享受することが可能になります。
 逆に、オプション権拡大の場合(貨幣の保有期間長期化の場合)、金利はマイナスになります。
 以上の考察から、オプション(貨幣保有期間の変化)と金利は、同じ価値の別の見方だということが理解できます。貨幣の保有期間の短期化により、金利がプラスになり、利息を享受することができるのです。逆に、貨幣の保有期間を長期化すれば、金利がマイナスになり、利息を支払わなければならないのは当然ということになります。

 従来の経済理論は、貨幣の保有期間に価値が存在することを見落としていたことになります。貨幣の保有はオプションの保有なのです。オプション期間の短期化がプラス金利の源泉なのです。貨幣の保有期間が長期化すれば、金利がマイナスになり、利息を支払わなければならないのは理論的に当然の帰結なのです。

 現在の金融制度では、長期間預金を預けて利息を受取ることが当然だと考えられていますが、理論的に誤っているのです。経済取引に長期間貨幣を使用しない場合、オプション権の消費から、(マイナス金利の適用により)元本を減少させなければならないのです。
 プラス金利による長期間の預金は、オプションと利息の相反する価値を両方共享受する考え方であり、理論的に成立しないのです。

貨幣の本質的な意味

  G = 1/T   (Gは経済取引総額(円)、Tは貨幣の保有期間(年))

 と説明しました。この式から、Tが無限大になると、Gは0になることが分かります。Gは経済取引総額であり、貨幣総額でもあります。ということは、貨幣の保有期間が無限大になると、貨幣価値は0になるということを意味しています。貨幣(お金)が無くなってしまうのです。
 貨幣は、保有期間を有限の値に制約することにより成立している概念ということになります。保有期間を制限するから、貨幣は存在できるのです。この保有期間を短期化すればするほど金額は大きくなります。これが利息(プラス金利)の源泉です。逆に保有期間が長くなれば、貨幣総額は減少します。保有期間無限大では、貨幣総額は0になります。
 これが、貨幣の根本的な性質なのです。

(2007.4.30 午前11時 記載)
前のページへ     次のページへ

Copyright © Akira Takizawa all rights reserved.