| 金利の本質的な意味
著書「マイナス金利の導入」で、金利の本質的な意味は(名目)経済成長率だと説明しました。その論拠を以下に記します。(「貨幣へのオプション概念の導入」に記載済)
1. 貨幣は経済取引が行われる瞬間にだけ価値を保有できる。この場合、経済取引総額と貨幣総額は一致する(同金額、逆方向の動きになる)。
2. 経済取引規模の変化率と貨幣総額の変化率は完全に一致する(1の前提から当然である)。これは、(名目)経済成長率と金利が完全に一致することを意味している。 (金利とは、貨幣総額の変化率のことです)
経済取引総額(G)は貨幣の保有期間(T)に反比例します(「経済成長と貨幣の保有期間の関係」ご参照)。
ここで、Tの逆数をFとします。Fは期間の逆数なので、貨幣の回転数を意味することになります。
F = 1/T = G (Fの単位は 回/年)
この式から、貨幣総額の意味は貨幣の回転数ということになります。
以上の内容を整理します。
1. Gは1/Tである。
2. GはFである。
3. Gの変化率は1/Tの変化率である。(1から当然である)
4. Gの変化率はFの変化率である。(2から当然である)
5. Gの変化率と金利は一致する(「マイナス金利の導入」にて説明)
以上から、金利とは貨幣の回転数の変化率を意味することになります。(貨幣の保有期間の逆数(1/T)の変化率と考えることもできます)
計算式で書くと、以下になります。
dG/dt = dF/dt (tは時間)
「経済取引が行われる瞬間にだけ、貨幣の価値は発生する」 という条件下では、この関係は常に成立します。
以上から、貨幣の回転数の変化率が金利の本質的な意味ということになります。
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