1. 貨幣の価値は経済取引の瞬間にだけ発生すると考えます。 (「理想的な貨幣状態」と呼ぶことにします) 2. お金は銀行が管理します。 3. 商品・サービスの購入者は銀行から貨幣を借ります。また、提供者は受取った 貨幣を銀行に預けます。
以上、著書「マイナス金利の導入」と同じ条件で説明を行います。
経済成長と貨幣の保有期間の関係
年に1回、1円の経済取引が行われる場合を考えます。1年に1回しか取引が行われないので、貨幣の保有期間は1年ということになります。
この場合、経済取引総額Gは
G = 1(円/年)
となります。
次に半年に1回、1円の経済取引が行われる場合を考えます。半年に1回経済取引が行われるので、貨幣の保有期間は半年(0.5年)ということになります。
図2) の場合、A、B間で1円の取引が行われます。Aが商品を購入してから半年後に、BがAから1円の商品の購入を行います。このように交互に購入を繰り返します。
G = 2(円/年)
となります。 以上の内容をまとめます。
G = 1/T (Gは経済取引総額(円)、Tは貨幣の保有期間(年))
貨幣の保有期間が長くなると、経済取引総額は減少します。逆に、貨幣の保有期間が短くなると、経済取引総額は大きくなります。経済取引総額と貨幣の保有期間は、互いに反比例するのです。
この原則は 「経済取引が行われる瞬間にだけ、貨幣の価値は発生する」という前提条件下で、必ず成立する性質です。経済の根幹をなす大原則なのです。 (いろいろなパターンで考えてみて下さい)