マイナス金利の導入 〜日本再生の根本原理
輝の会は不良債権問題等、日本及び世界の金融経済問題を解決しました。
マイナス金利導入の効果
 マイナス金利を導入すると、円の売り圧力につながるため、円安に向かいます。円安になると、輸出産業は販売価格が下落するため、売上が増加します。景気回復の一助となるのです。
 また、円安は日本人の賃金水準の低下を意味します。「産業空洞化」と言われているのは、日本の賃金水準がアジア諸国と比べて高いためです。円安になればそのギャップが縮まるので、空洞化を減少させる効果を発揮することになります。これは労働者数の増加、即ち失業対策に直結します。失業者が減少すれば、消費が活発になりますから、景気は回復に向かうことになるのです。
 貸出金利と経済成長率の差の分だけ、企業は過剰な金利負担を強いられています。マイナス金利によりこの負担がなくなると、人件費を過度に削る必要がなくなります。その結果雇用が増え、失業者数が減少します。このように、マイナス金利は直接的な失業対策にもなるのです。その結果、所得増により消費が喚起され、景気は回復に向かうはずです。


 マイナス金利を導入すると、銀行の機能は回復するはずです。マイナス金利は、融資残高(債権額)の減少を意味します。ですから、不良債権額も減少します。このように、マイナス金利は不良債権対策としてストレートに効果を発揮するのです。不良債権が減少すれば、「デフレ発生の法則」による、経済の縮小を食い止めることもできるのです。
 また、貸出金利と経済成長率の差による不良債権の新規発生が止まるため、不良債権処理の費用負担が無くなります。その分、自己資本を増強することができるのです。自己資本が増えれば、「貸しはがし」と呼ばれる融資資金の回収も必要がなくなります。自己資本比率規制により、融資資金を回収しているのです。自己資本が増えれば、融資総額を増やすことができるため、「貸しはがし」も必要なくなるのです。
 マイナス金利になると、借入により利息を受領することができるため、資金需要が旺盛になります。これが様々な投資に直結し、日本経済は成長軌道に戻るはずです。


 貸出金利が経済成長率を上回る状態が10年以上続きました。ということは、企業の財務体質を改善させるためには、貸出金利が経済成長率を下回る状態を10年程続ける必要があるということなのです。単純に考えれば、この方法により過去10年間の債務者の損失を取り戻すことができるのです。そうすれば、不良債権は消え、日本経済の資金の流れが円滑になり、経済は安定的な発展基調を取り戻すはずです。
 不良債権が減少し、企業の財務体質が改善されれば、株価は上昇します。株価の上昇は国民の資産の増加を意味しますから、消費が喚起されるのです。消費が増えれば、企業業績は回復します。この循環により、日本経済は回復に向かうのです。


 以上の理由から、マイナス金利の導入が日本経済にとっていかに有効な政策であるか、理解していただけるのではないでしょうか。


 マイナス金利はモラルハザードにつながると考える方もいるようですが、それは金利の本質を理解していない為に生じた誤解にすぎません。経済成長マイナス下では、平均して貨幣の価値が減少するのです。マイナス金利を導入しなければ、不良債権額が増加するのは、理論的に当然の帰結なのです。
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