| 貸出金利は、名目経済成長率と一致しなければならない |
| はじめに |
| 「不景気」と言われてから随分時間が経ちますが、未だに日本経済は本格的な回復に向かう兆しを見せていません。一体いつになったら景気は回復するのでしょうか。 そもそも、なぜ景気が悪くなったのでしょうか。 「バブルがはじけたから景気が悪くなった」 ということを聞きますが、なぜバブルがはじけると景気が悪くなるのでしょうか。 また、不良債権にしても、なかなか処理が完了しません。銀行がいくら処理しても、次々と新たな不良債権が発生してしまうためです。何故不良債権は増加を続けるのでしょうか。 従来の経済理論では、これらの状況に対する明確な説明はできません。日本の経済状況に適した理論が存在しないためです。理由は簡単です。従来の経済理論は考察が不十分であり、理論に欠陥が内在しているためです。ですから、全ての経済現象を的確に説明することができないのです。 その最たるものが「金利」です。金利に対する明確な定義が無いのです。 「金利はプラスである」ということが、経済理論の大前提になっていますが、なぜ金利はプラスでなければならないのでしょうか。そもそも金利はどのように決定されるべきものなのでしょうか。このような重要な点について、十分に検討されていないのです。 本書では、貨幣の本質的な意味から考察を進めることにより、金利を明確に定義しています。そうすると、金利はプラスにもマイナスにもなり得ることがわかります。そして、現在の日本経済を回復させる政策は「マイナス金利の導入」以外にありえないことが、容易に理解できるのです。 本書を通じ、金利の本質を理解することにより、現代の日本経済に起っている問題点の本質を理解していただきたいと思います。そして、対策としては「マイナス金利の導入」以外にありえないことを認識して頂きたいのです。そうすれば、現実の政策として「マイナス金利」が実現する可能性が高くなります。実現すれば日本経済は回復に向かうのです。 2003年6月 |
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